猫の腎臓病、肥満細胞腫、悪性リンパ腫の漢方薬治療

猫のピーコちゃんは、12歳の時、肥満細胞腫、肝臓の炎症、そして悪性リンパ腫の疑いなど、病気をたくさんもっていて、どうしてもステロイド治療ばかりされるのが心配で、漢方治療をはじめました。それらの炎症や腫瘍は、すべて漢方薬でケアして、今は16歳になりました。今一番優先して治療しているのは、腎臓です。どうしても猫ちゃんは、高齢になると腎臓が劣化してくるので、それを上手に漢方薬でケアしていくと、良い老後をおくることができますから。

自己免疫性脳炎の漢方薬治療

シベリアンハスキーのルウちゃんは、生後11ヶ月で突発性肉芽腫性脳髄膜炎(GEM)という自己免疫性脳炎を発症してしまいました。MRIによる確定した診断だったため、主治医から、てんかん発作の心配もあり、一生この子は、ステロイドと免疫抑制剤を飲むことになる、宣告されました。しかし、当院で、漢方治療した結果、ステロイドも2、3ヶ月で抜け、漢方治療をつづけ、順調に4歳を迎えました。この顔をみると、とても脳に問題があるようなふうには見えませんね。

フレンチブルドックのエリトマトーデスの漢方治療

フレンチブルのまりんちゃんは、3歳で、全身エリトマトーデスと診断され、体中の倦怠感や足の痛み、高熱、(もともと皮膚病でステロイド治療していた)で、免疫抑制量という大量のステロイド治療をうけてました。今度は、血小板や、白血球の低下、そして、尿タンパクまででてきて、心配になったので、漢方治療を受けにこられました。リバウンドに注意しながら、ステロイドを減らしていき、2ヶ月ほどで、ステロイドは抜けました。それから怖いので量を減らして漢方治療はつづけていますの、この6年間、一度も、この難病をを再発していません。もちろん、皮膚病さえ再発してません。このまま10歳になってきたので、老化をケアしていく年齢になったなあと思っています。

肝炎の漢方薬治療 by 佐藤獣医

フレンチブルドッグのロビンちゃんは1才の頃から皮膚炎を繰り返していました。
免疫抑制剤(シクロスポリン)を使用して皮膚炎は落ち着いていましたが、急性肝炎になり、以降はステロイドを使用して治療していましたが、
ステロイドを飲み続ける事や肝臓の数値が良くならない事に不安を覚え、漢方薬治療を開始されました。
漢方薬を始めて少しずつ肝臓の炎症は良くなり数値が下がっていきましたが、
それに伴いステロイドもかかりつけの病院で減薬していったため、皮膚炎がぶり返すというリバウンドが起きてしまいました。
そのため一度ステロイドは戻して、リバウンドが出ないように少しずつ減らしていくようにしてからは、皮膚の痒みも無く高かった肝臓の数値は正常値に近い数値を維持しています。
今ではステロイドも大分少なくなりましたが、長年使っていたステロイドは抜くのにも時間がかかるため、ゆっくりと体調を見ながら減らしています。
当のロビンちゃんは、漢方薬で体調を整えているので、ここ数年で1番元気だそうです。

白血病の漢方治療

ダックスのチップちゃんは、3歳で急性骨髄性白血病の発症1ヶ月後に来院されました。1ヶ月間、二回の輸血と高濃度ステロイドの治療をして、肝臓の機能がこわれて、もうステロイドが増やせないと、主治医の先生もさじを投げられた後でした。

まず肝臓を治療しながら、白血病治療していきましたが、問題なのは、ステロイドを抜くことでした。

ステロイドが大量にはいっていたので、それを抜くのに一年以上かかりましが、腫瘍の漢方をやめれるまでに、すっかり完治しました。4年経過して、今は元気に暮らしています。

免疫性筋炎、全身エリトマトーデスの犬の漢方薬治療

フレンチブルのマリンちゃんは、免疫性筋炎、全身エリトマトーデス、でステロイドを大量(2mg/kg)に投与されれ、尿タンパクもでたりして、びっくりして、
4年前に来院されました。
まだ当時3歳、これからずっとステロイドや免疫抑制剤をつづけていくことに、怖さをもっていたし、病院では一生つづけることになるだろうといわれていました。
来てくれたのが、ステロイド飲みだして二週間とか比較的早く来てくれたので、順調にステロイドもぬけました。
それから4年間、漢方薬ですこしづつ減らしながら治療していますが、一度も再発せず、ずっと元気にしてくれています。

8歳になったまりんちゃん

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アトピー性皮膚炎といわれて

白い柴犬の梅子ちゃんは、アトピー性皮膚炎といわれて、ステロイドやアポキルしか治療できず、それらやめるとまた再発してしまうので、漢方薬治療にこられました。

この子の原因は、心の問題でした。ステロイドやアポキルの副作用をちゃんと取り除くのに半年ほど時間がかかりましたが、きちんと体質改善と、精神的に大人にすることができ、完治しました。もう5年間経過みていますが、まったく再発していません。

ステロイドやアポキルは治療薬ではなく、かゆみだけ押さえて、治療を先にばしにするだけの薬です。やられてもよいのですが、病気をごまかしているということをよく認識して、そういう薬は飲んでくださいね。

IBD(リンパ管拡張症)の漢方薬治療

10歳のトイプードルのケビンちゃんは、リンパ管拡張症 (IBD)でALBが1.1までおちて、ステロイドと免疫抑制剤がこれからなくせいだろうといわれてしまいました。1ヶ月後に、漢方薬治療をしはじめました。高齢なので、ステロイドや免疫抑制剤は、3ヶ月くらいでうまく抜けて、その後、一度もALBがおちることなく、元気に生活しています。もうすぐ3年たつので、13歳です。今は老化対策を漢方薬でやっています。

老齢の子の繰り返す脂肪織炎

ダックスのラッキーちゃん15歳。7年前の会陰ヘルニアの手術の跡、お腹の中で糸が炎症をおこしました。

脂肪織炎と診断され、A大学で手術を繰り返し、合計5回も手術をして、もうステロイドも多量になり、どうしたものか困っていました。

漢方薬治療のため、静岡からこられて、もうすぐ2年になります。いまでも1/5個のステロイドは必要ですが、お腹の脂肪織炎も全く再発せず、老化予防にも漢方薬が機能して、元気にすごしております。とにかく漢方薬治療はじめてからは、全身麻酔の手術など全くしなくてもよくなりました。

高齢の脂肪織炎は若い子の、それとは違い、重症なことが多いです。その免疫低下を漢方薬で支えながら治療して、良い老後をおくってもらうために続けてもらう治療になります。

重度の柴犬の皮膚病の漢方薬治療

柴犬の徹平くんは8歳。5歳から皮膚病で苦しんでいました。首からしたも真っ黒で、かゆがるという、難治性の皮膚病でした。ステロイドにも依存しているような、こういう重度の皮膚病の場合は、高齢でなく、内臓が丈夫であるとい条件で、ステロイドは最小限におとして、西洋の薬を併用して治療することがあります。治療2ヶ月でステロイドもやめ、今は、漢方薬だけで、良い皮膚の状態を維持しています。

2月

5月 治療後