柴犬の皮膚病

目の周りとお腹の皮膚炎で漢方治療を始めた、柴犬のももちゃん。皮膚の状態はだいぶ良くなり、診察室でもご機嫌の表情です。

角膜潰瘍、皮膚病の漢方薬治療

フレンチブルのラブちゃんは、6歳のときに、背中がボコボコに脱毛する皮膚病で当院で漢方治療した経験があります。フレンチブルや、ブルドックに多い、脱毛箇所がうごいていくような皮膚病です。10歳こえて、今回は目の角膜潰瘍で漢方治療して良くなりました。角膜潰瘍というのは、目薬だけではなかなおら治らず、酷い場合は、目を傷つけて縫い合わせるような手術をされてしまうのですが、そんな可哀想なことをしないでも、漢方薬で治療するのが体の負担がなくて良いと思います。

慢性下痢、アルブミン低下(IBD)の犬の漢方薬治療

ケアンテリアのさえちゃんは、他院にての入院中に下痢がはじまりアルブミンが1.3までおちてしまい、それから半年ちかく、ステロイドと免疫抑制剤で治療していました。13歳となり、これから老化がすすむことを心配され、来院されました。漢方薬治療はじめて、3ヶ月くらいでステロイドも免疫抑制剤もぬけました。おそらく入院のストレスが、胃腸に傷をつけてしまったことが、きっかけだったと思いますが、ここまでアルブミンが下がるのは、やはり年齢など、何かの理由での免疫力の低下が大きな要因だったと思います。ただ、それから3年以上の間、ステロイドは使わずに、漢方薬のんで、アルブミンを2以上に維持できていますので、うまくケアできていると思います。今は、腎臓の方も老化で弱ってきたので、そちらのケアも漢方薬でしています。

老化が理由のような、免疫低下からくる病気や、腎臓の機能低下には、良い西洋の薬はないので、漢方薬で、免疫力あげながら、ケアしていくのが、良いと思います。

肝臓の門脈シャント漢方薬治療

マルチーズのはっちちゃんは、3歳の時、門脈シャントと肝臓の機能障害で来院されました。低アルブミンで腹水もありました。それからステロイドはつかわず、漢方薬のみで治療してきました。油断はできないのですが、10歳をこえてきたので、これからの老後のケアを、肝臓だけでなく、心臓や腎臓にも気をつけて、元気に長生きしてもらうように、ケアしていきます。

白血病の漢方治療

ダックスのチップちゃんは、3歳で急性骨髄性白血病の発症1ヶ月後に来院されました。1ヶ月間、二回の輸血と高濃度ステロイドの治療をして、肝臓の機能がこわれて、もうステロイドが増やせないと、主治医の先生もさじを投げられた後でした。

まず肝臓を治療しながら、白血病治療していきましたが、問題なのは、ステロイドを抜くことでした。

ステロイドが大量にはいっていたので、それを抜くのに一年以上かかりましが、腫瘍の漢方をやめれるまでに、すっかり完治しました。4年経過して、今は元気に暮らしています。

繰り返す下痢、IBDの漢方治療

ヒマラヤンのムギちゃんは、7才になるまで、5年位以上ずっと下痢でして、常に病院に通っても治らないので、飼主さんはあきらめていました。

漢方薬のんで1ヶ月治りまして、半年経った今は、漢方もやめても大丈夫なくらいにな治りました。

胃腸の傷は深く根深く残ることが多いので、リンパ管拡張症とか言われるくらい重くなると下痢は治っても、体質を維持するために漢方は止めれない子もたくさんいますが、ムギちゃんは、大丈夫でした。

ただもう一匹飼われている、同じヒマラヤンのホタテちゃんもIBDで漢方治療して下痢を治したのですが、こちらのほうが、病気が重く、まだ漢方が必要です。

漢方前                漢方後

 

 

アトピー性皮膚炎といわれて

白い柴犬の梅子ちゃんは、アトピー性皮膚炎といわれて、ステロイドやアポキルしか治療できず、それらやめるとまた再発してしまうので、漢方薬治療にこられました。

この子の原因は、心の問題でした。ステロイドやアポキルの副作用をちゃんと取り除くのに半年ほど時間がかかりましたが、きちんと体質改善と、精神的に大人にすることができ、完治しました。もう5年間経過みていますが、まったく再発していません。

ステロイドやアポキルは治療薬ではなく、かゆみだけ押さえて、治療を先にばしにするだけの薬です。やられてもよいのですが、病気をごまかしているということをよく認識して、そういう薬は飲んでくださいね。

コッカーの繰り返す嘔吐

コッカーのヴァンちゃんは1歳。嘔吐を繰り返すので、検査したところ、ポリープができていて、さらにラセン菌もあったそうです。西洋医学で除菌しても嘔吐なおらないので、漢方薬を試しにこられました。

漢方で胃腸の状態、そして胃自体の免疫力をあげて、胃の状態をよくして、嘔吐はとまりました。

嘔吐自体は、胃が物をうけつけない、SOSを出している状態ですので、しっかりやすませて、漢方薬で治療するのがよいです。

胃の嘔吐中枢を遮断するような強い西洋の薬をつかって無理やり嘔吐をとめると、胃自体の機能、そして胃の免疫力は弱ってしまいます。その時だけは嘔吐はとまりますが、かえって胃が弱ってしまい、また嘔吐を繰り返すようになります。注意が必要です。

ヴァンちゃん

10月号のフレンチブルの雑誌、BUHI、記事掲載のお知らせ

10月号のフレンチブルの雑誌、BUHI、掲載のお知らせ

皮膚病についての記事が掲載してありますので、参考にしてください。

ハロウイーンの衣装をきたレオちゃん、11歳。

皮膚病で漢方治療しています。

追記:記事はこちらで読めるようです。漢方・東洋医学で犬(フレブル)の寿命をまっとうさせる〜「ハルペッツクリニック東京」林晴敏院長〜

老齢の子の繰り返す脂肪織炎

ダックスのラッキーちゃん15歳。7年前の会陰ヘルニアの手術の跡、お腹の中で糸が炎症をおこしました。

脂肪織炎と診断され、A大学で手術を繰り返し、合計5回も手術をして、もうステロイドも多量になり、どうしたものか困っていました。

漢方薬治療のため、静岡からこられて、もうすぐ2年になります。いまでも1/5個のステロイドは必要ですが、お腹の脂肪織炎も全く再発せず、老化予防にも漢方薬が機能して、元気にすごしております。とにかく漢方薬治療はじめてからは、全身麻酔の手術など全くしなくてもよくなりました。

高齢の脂肪織炎は若い子の、それとは違い、重症なことが多いです。その免疫低下を漢方薬で支えながら治療して、良い老後をおくってもらうために続けてもらう治療になります。