猫風邪がなかなか治らないということで受診頂いた猫のミーコちゃん。最低限の漢方でスタートして2ヶ月経過するもすっきりしない様子でした。そこで大学病院に行きCTを撮ってもらった結果、鼻腔リンパ腫と診断されました。そこから癌に対して漢方を調整して現在3年半、再発なく過ごせています!毎日飼い主さんがしっかり漢方を飲ませてくれているおかげでこの余裕の様子です。またミーコちゃんは漢方始める前は白血病キャリアの子でしたが、漢方治療しているうちに陰性になったということでそれも嬉しい報告でした。まだまだ長生きしていきましょう!
投稿者: harupets
肥満細胞腫
免疫介在性血小板減少症
免疫介在性眼瞼炎
柴犬の皮膚病
角膜潰瘍、皮膚病の漢方薬治療
急性骨髄性白血病の漢方薬治療
ダックスのチップちゃんは、3歳の時、急性骨髄性白血病を発症し、他院にて、大量のステロイドと抗がん剤と、輸血を2回して、1ヶ月後に来院されました。ステロイドも免疫抑制量の最大量を投与され、それでも白血球がまたあがってきて、なにより、そうした過酷な治療の副作用で、肝機能が壊れる寸前までいってしまったので、藁をもすがる気持ちで、お父さんは、こられたと言っていました。私も、すぐに漢方治療開始したことは何度もあるのですが、このよう1ヶ月も大量のステロイドを投与された子が、治るかどうかわかりませんでした。ただ、お父さんの愛情がすごかったので、そのエネルギーだと思いますが、なんとか、漢方治療しながら、肝臓と白血球をまずなおしはじめました。それからステロイドを減らしていき、実際にステロイドが抜けたのは、一年半立った後でした。それからほぼ寛解して、肝臓もすべて安心するのに、合計三年かかかりましたが、10歳近くなった今も、元気にすごしています。
慢性下痢、アルブミン低下(IBD)の犬の漢方薬治療
ケアンテリアのさえちゃんは、他院にての入院中に下痢がはじまりアルブミンが1.3までおちてしまい、それから半年ちかく、ステロイドと免疫抑制剤で治療していました。13歳となり、これから老化がすすむことを心配され、来院されました。漢方薬治療はじめて、3ヶ月くらいでステロイドも免疫抑制剤もぬけました。おそらく入院のストレスが、胃腸に傷をつけてしまったことが、きっかけだったと思いますが、ここまでアルブミンが下がるのは、やはり年齢など、何かの理由での免疫力の低下が大きな要因だったと思います。ただ、それから3年以上の間、ステロイドは使わずに、漢方薬のんで、アルブミンを2以上に維持できていますので、うまくケアできていると思います。今は、腎臓の方も老化で弱ってきたので、そちらのケアも漢方薬でしています。
老化が理由のような、免疫低下からくる病気や、腎臓の機能低下には、良い西洋の薬はないので、漢方薬で、免疫力あげながら、ケアしていくのが、良いと思います。

ネフローゼ(尿たんぱく)の漢方薬治療
ラブラドールのはなちゃんは、まだ子犬の時に頭蓋骨を陥没する事故があり、目がよく見えなくなってしまいました。しかし、快活な性格で、目の見えなことが気にならないくらい、楽しく、のんびり暮らしていました。私が出会った5歳の時に診察すると、尿にたんぱくがおりていて、クレアチンの量もおおく、ネフローゼという腎臓の問題があることがわかりました。慢性的に落ちた腎機能は、回復できないので、漢方薬で少しでも進行を抑えるようなつもりで、10年以上にわたって治療していました。17歳になる今年、残念ながら、老衰でなくなりましたが、最後まで腎機能は保つことができました。いつまでも大きな赤ちゃんのような愛嬌たっぷりのワンちゃんでした。
