10歳の時に来院したさくらちゃん、当初はアルブミンが低下する下痢で痩せてしまっていました。今は写真の通り元気ですが、ひどい時にはアルブミンが1.0になってしまう重症な子で、ステロイドと免疫抑制剤もたくさん飲んでいました。今ではそれらは休薬し漢方のみで維持しています。トリミングしてすっきり可愛いお写真頂きました!今は元気な12歳、引き続き良い年を重ねていきましょう!
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慢性下痢、アルブミン低下(IBD)の犬の漢方薬治療
ケアンテリアのさえちゃんは、他院にての入院中に下痢がはじまりアルブミンが1.3までおちてしまい、それから半年ちかく、ステロイドと免疫抑制剤で治療していました。13歳となり、これから老化がすすむことを心配され、来院されました。漢方薬治療はじめて、3ヶ月くらいでステロイドも免疫抑制剤もぬけました。おそらく入院のストレスが、胃腸に傷をつけてしまったことが、きっかけだったと思いますが、ここまでアルブミンが下がるのは、やはり年齢など、何かの理由での免疫力の低下が大きな要因だったと思います。ただ、それから3年以上の間、ステロイドは使わずに、漢方薬のんで、アルブミンを2以上に維持できていますので、うまくケアできていると思います。今は、腎臓の方も老化で弱ってきたので、そちらのケアも漢方薬でしています。
老化が理由のような、免疫低下からくる病気や、腎臓の機能低下には、良い西洋の薬はないので、漢方薬で、免疫力あげながら、ケアしていくのが、良いと思います。

繰り返す下痢、IBD, リンパ管拡張症の漢方薬治療
キャバリアのちいちゃんは、7歳の時、3年にわたる繰り返す下痢で、IBD,リンパ管拡張症と診断され、ステロイドや、アトピカという免疫抑制剤を飲み続けないと治らないといわれ、毎日飲んでいました。しかしついに肝臓の機能が悪化して、漢方薬治療に来られました。少しづつステロイドもアトピカも減らして、4ヶ月くらいでやめることができ、下痢も漢方薬で抑えられるようにはなりました。その後、心臓病がだんだん悪化して、他の専門病院で僧帽弁の軸索の再建手術を受けることになり、その後の心臓と腎臓のケアに、漢方薬をうまく使っています。10歳をこえて、たまに下痢になることもありますが、アルブミンを落とすことなく、ステロイドやアトピカは使わず、漢方薬だけで、心臓や腎臓、肝臓も含め上手にケアできています。このようないろんな慢性の臓器の負担を、統合的治療する老後のケアは、漢方薬が適していると思います。

長寿のラブラドール:老後の漢方薬ケア
ラブラドールのポチちゃんは、7歳の時に、繰り返す下痢(IBD)で来院され漢方薬治療をはじめました。実は、それまで繰り返していた皮膚病を、毎回ステロイドで治療されていたので、免疫力もだんだんと低下して、お腹も弱くなってしまっていたのです。膀胱も免疫力低下により、膀胱炎もくりかえしてきて、病院にずっと通う状態でしたが、漢方薬で下痢を治した後、漢方薬によるケアで、2度と酷い下痢を繰り返すこともなく、皮膚も安定して、膀胱炎も上手に漢方薬と食事でコントロールすることができました。8歳では、首の直径3cmの腫瘍、14歳では、肛門周囲腺腫(未去勢ではある)の漢方薬治療もしましたが、外科手術することなく、腫瘍をおさえて、普通の元気な生活を維持することができました。晩年一から二年は、だんだんとやせて、18歳と半年で、大往生で天国に旅立ちました。とても厳かで静かな最期だった思います。
