
今回は、全身性エリテマトーデス(SLE)が疑われ、漢方治療を併用しながらステロイドと免疫抑制剤を減薬している、3歳のマルポメの症例をご紹介します。
■ ご来院までの経過
3歳、体重3.1kg、避妊済みの女の子です。
最初に眼の腫れがみられ、その後、皮膚の2か所にかさぶたと出血が認められました。さらに関節の痛みも現れ、他院にて全身性エリテマトーデス(SLE)の疑いと診断されました。
血液検査では炎症反応を示すCRPが5.6と上昇していました。
抗核抗体検査は陰性であり、SLEの確定診断には至っていません。しかし、眼瞼炎、皮膚症状、関節痛と複数の部位に症状がみられることから、全身性の免疫反応が関与する免疫疾患として治療を行っています。
■ 西洋医学による治療
他院にて、ステロイドと免疫抑制剤による治療が開始されました。
当院への来院時には、ステロイドを1日5mg、免疫抑制剤を1日1カプセル服用していました。
薬を減らしていくと眼瞼炎が再発したり、関節を痛がったりすることがあり、減薬が難しい状態でした。
■ 漢方治療を併用
免疫反応と全身の状態を整えることを目的として、西洋薬による治療に漢方治療を加えました。
漢方治療の開始後は、眼や皮膚、関節の状態を確認しながら、ステロイドと免疫抑制剤を少しずつ減量できています。
現在も確定診断には至っていないため、症状の変化に注意しながら、慎重に治療を継続しています。
■ ハルペッツクリニック東京の考え方
免疫疾患では、症状を抑えるためにステロイドや免疫抑制剤が必要になることがあります。
一方で、減薬すると症状が再発したり、長期的な服用による身体への負担が心配されたりすることもあります。
ハルペッツクリニック東京では、西洋医学による治療や検査結果を確認しながら、その子の体質や症状に合わせた漢方治療をご提案しています。
西洋薬を急に中止するのではなく、症状が安定していることを確認しながら、慎重に減薬することが大切です。
犬の全身性エリテマトーデス、免疫疾患、繰り返す眼瞼炎や皮膚炎、関節痛、ステロイドや免疫抑制剤の長期使用についてお悩みの方は、東京都港区西麻布の漢方治療専門動物病院「ハルペッツクリニック東京」へご相談ください。
※こちらは一症例の治療経過です。治療への反応には個体差があり、すべての症例で同様の経過を保証するものではありません。お薬の減量や中止は、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。











