A.コッカースパニエルの皮膚病ー精神的な皮膚病

4歳になるアメリカンコッカースパニエルのロンちゃんは、2歳半すぎに手足を噛むところから、だんだんとお腹や胸まで皮膚病が広がってしまいました。当時の動物病院で、真菌検査、アカラス検査、血液のアレルギー検査とかいろんな検査をして、さらに食事もその獣医さんの指示どうりかえても、いっこうによくなりません。(アレルギーの血液検査はハルペッツクリニックではほとんどしません。なぜならそこに原因がないことがほとんどだからです)。当時の獣医さんにステロイド治療をすすめられましたが、人間への慢性ステロイドの悪影響を飼い主さんがご存知だったがために、それはやめてみえました。が、かゆみもおちないので、困ってみえました。以前に、ハルペッツクリニックが肝臓の腫瘍の漢方治療にかかわった東京にいるA.コッカー仲間の方のご紹介で、東京方面(埼玉県)からわざわざ遠いところ、当病院に漢方治療をやってみようと来院されました。お腹や胸の皮膚病、かゆみは、漢方治療で2ヶ月ほどである程度改善したのですが(これは体質改善)、顔と手足の先のかゆみはなかなかおちません。問診などにより、精神的な要因がからんでいることがみえていましたので、精神的な要因の改善に主眼をおいて、治療をすすめたところ、半年はかかりましたが、体のすべてのかゆみをおとすことができました。1年たった今は、ずいぶん安心してみていられます。ただ、少し飼い主さんが油断するとワンちゃんの精神的な皮膚病が再発することがよくあるので注意が必要です。つまり、体質は漢方で改善できても、精神的な気持ちのもちようというのは完全に改善するのは難しいようです。何かのきっかけでまたもとの精神状態にもどる可能性があるのです。ただそれをコントロールする漢方や行動療法が自分も飼い主さんも分かっているので、再発しても前みたいに長引くことはありません。

胸の所が真っ赤でかゆみのある1年前のロンちゃん

1年たった現在のロンちゃん。毛並みもよくなったよね。

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