食事アレルギーの皮膚病といわれたけど?

前回まで3回のブログで紹介した子は、みなたまたまトイプードルでした。皮膚病と心臓病の因果関係は、科学的にはよくは解明されていません。が、東洋医学では、全体的に診て、体の健全でないところの表れが、皮膚だったり、心臓だったり、という考え方をします。そして、その根本の病気の対策として漢方薬を処方するという過程をふみます。

さて、今回は、生後4ヶ月で食事アレルギーで皮膚病になったといわれて来院されたマルチーズのリリィちゃん。ようく話しを聞くと、皮膚病になる前に胃腸炎になったとのことでした。そこで胃腸の炎症も考えて、皮膚病の漢方薬を処方し、1ヶ月でよくなりました。実は食事はなにもかえていないので、食事アレルギーではなかったと思います。漢方薬で、胃腸を強くすることが、いくらか皮膚病の治療に役立ったのだと思います。