【症例紹介】犬のIBD(炎症性腸疾患)|漢方治療で下痢が改善し、ステロイドを休薬できた症例

今回は、IBD(炎症性腸疾患)による下痢に対して漢方治療を行った、パグの症例をご紹介します。

■ ご相談内容

5歳、体重10kgのパグです。

下痢が始まり、他院にてステロイドを1日2錠から開始しましたが、その後、水のような下痢がみられるようになりました。

ステロイドは1日4錠へ増量され、1日10回ほどあった下痢は1日2回程度まで減少したものの、下痢便は続いていました。

血液検査では、アルブミン値が1.9g/dLまで低下していました。

元気と食欲は保たれていましたが、下痢止めや整腸剤、フラジールなどを使用しても十分な改善がみられず、ステロイドを継続している状態で当院を受診されました。ステロイドでもなかなかアルブミンが上がってこなかった子でした。

■ IBD(炎症性腸疾患)とは?

IBDは、腸に慢性的な炎症が起こることで、下痢や嘔吐、食欲不振、体重減少などを引き起こす病気です。

炎症が強い場合には、腸からタンパク質が失われ、低アルブミン血症を伴うこともあります。

治療には食事療法や整腸剤、ステロイド、免疫抑制剤などが使用されますが、症状が改善しにくい場合や、ステロイドの減量が難しい場合もあります。

■ 漢方治療を開始

体質や便の状態に合わせて漢方治療を開始しました。

漢方薬の服用を続けるうちに下痢が落ち着き、徐々に形のある便が出るようになりました。

便の状態、アルブミンの数値を確認しながら、それまで使用していたステロイドを慎重に減量していき、最終的に休薬することができました。

ステロイドを休薬した今も、アルブミンは常に2.8を維持しています。

■ 現在の状態

治療開始時は5歳でしたが、現在は8歳になりました。

ステロイドは休薬した状態を維持しており、漢方薬も治療開始当初より少ない量で、良好な状態を保つことができています。

■ ハルペッツクリニック東京の考え方

IBDは、症状や重症度、治療への反応が一頭一頭異なります。

ハルペッツクリニック東京では、現在受けている西洋医学的な治療や検査結果も確認しながら、その子の体質や状態に合わせた漢方治療をご提案しています。

慢性的な下痢やIBD、低アルブミン血症、ステロイドの長期使用や減薬についてお悩みの方は、東京都港区西麻布の漢方治療専門動物病院「ハルペッツクリニック東京」へご相談ください。

※こちらは一症例の治療経過です。治療への反応には個体差があります。ステロイドの減量や休薬は、必ず獣医師の指導のもとで慎重に行う必要があります。

 

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